こんにちは!こぽぽです!
今回はワタナベエンターテインメント所属のAマッソ加納愛子さんが出版されている本について一覧で紹介していきたいと思います!
実際に私が読んだ感想やレビューを正直に語っていますので、ぜひ最後までご覧ください!
Aマッソ加納愛子の過去の出版本を一覧で紹介
2024年5月に初の中編小説集「かわいないで」が発売されたAマッソの加納愛子さん!
ここでは過去に出版された全4冊の本について紹介します!
発行年月 | タイトル |
2020年11月 | 「イルカも泳ぐわい。」 |
2022年11月 | 「これはちゃうか」 |
2023年11月 | 「行儀は悪いが天気はいい」 |
2024年5月 | 「かわいないで」 |
1.「イルカも泳ぐわい。」(2020年11月発行)
その中でも私が特におすすめしたい1冊がAマッソ加納愛子さん初めての著作「イルカも泳ぐわい。」です!
ファン待望の加納さんの記念すべき1作品目ということで書店にウッキウキで買いに行ったことを今でも覚えています(笑)
本書は筑摩書房のWebメディア「Webちくま」で連載していた「何言うてんねん」が書籍化されたもので、書下ろしを加えた全40編が収録されています。
一度読み進めると手が止まらず、加納愛子さんの創造する世界にどんどん飲み込まれていきました。
途中でその独特な世界観に酔ってしまいそうになるのですが、もっともっとほしくなってしまうような中毒性のある本になっています。
加納愛子さんが生み出すワードは、ただ語彙力がある人だけでは終わらせない、ずっと脳を刺激されているような感覚に陥り、読んでいる側が掴めそうで掴めない言葉の魔法がかけられています。
長年Aマッソさんのファンをしていますが加納愛子さんの底知れない才能にいつも驚かされてばかりです。
あなたの中で初めての乗り物に乗ったようなゾクゾクする新しい感覚を味わうことが出来る一冊になっています!
2.「これはちゃうか」(2022年11月発行)
「これはちゃうか」はAマッソ加納愛子さん初の短編小説集になっています!
この作品は、加納愛子さんの温かな人間味が伺える一冊になっています。
加納愛子さんと言えば、キレッキレの鋭いワードセンスというイメージが強いかと思います。
1作品目はまさにそのイメージを体現化させたような一冊となっていました。
もちろん本作品においても、その設定や表現方法に加納愛子さんにしか生み出せない独特の視点がたっぷりと含まれています。
しかし、前作と異なるのは一話を読み終えるごとに「心が和む感覚」があることです。
この感覚の正体は、きっと出待ちの時にも感じた加納愛子さんの本質的な優しやや情に満ちた人柄が表出されたものではないかと思いました。
特に、同じアパートに住むどこか元気がない大学の友人と私をテーマにした「了見の餅」。
主人公の設定が過去の加納愛子さんとリンクする部分があり、実際のところは分かりませんが当時友人に抱いていた感情や日常的に人に対して配慮している視点が含まれているのではないかと思いました。
加納愛子さんの内面に触れることが出来る一冊、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
3.「行儀は悪いが天気はいい」(2023年11月発行)
「行儀は悪いが天気はいい」はAマッソ「加納愛子」という人物をかたちづくってきた幼少期から現在までの思い出たちを振り返るエッセイ本になっています!
これでもかという文才に衝撃を受けた1冊目、小説を通して人間味が垣間見えた2冊目、そして「加納愛子」自身がテーマとなった3冊目。
加納愛子さんの性格や考え方のルーツとなる日々が詰め込まれている本書はぜひ、1冊目と2冊目を読んで「加納愛子」という謎を最大限に膨らませてから見ていただきたいです!
特に「家族」や「同級生」との日常は、どれもうらやましいほど温かく、声に出して笑ってしまうほど滑稽な物語ばかりでした。
この作品にほとんど描かれていませんでしたが、これまで多くの辛いことや悲しいことがあったと思います。
しかし、そんな出来事すらも笑いに消化してしまう力が備わっていたのではなく、過去の環境の中で身につけてきたのだろうと本書を通して感じることが出来ました。
また、本書には過去のお話だけでなく、2023年の加納愛子さんが俯瞰してみる「Aマッソと自分」についてや相方の村上さんについての心境なども描かれています。
加納さんのルーツが知れるファン待望のエッセイ本となっています!
4.「かわいないで」(2024年5月発行)
「かわいないで」はAマッソ加納愛子さん初の中編小説集になっています!
2部構成となる今作は主人公たちの日常に訪れる複雑な心情を加納さんのユーモアとエッセンスで描いた物語になっています!
前半は「黄色いか黄色くないか」という題のお話で、正直私は本が出版される前からこちらのお話を楽しみにしていました(笑)
なぜかというと、この物語は高校生の頃からお笑い好きでお笑いライブハウスに就職した女性が主人公のお話だったからです。
私自身も高校生の頃からお笑いに魅了された1人である為、主人公と自分を重ね合わせて共感しながら読み進めていました(笑)
加納さん自身も演者でありながら、お笑いファンの1人であり、文章の中から「芸人」に対するリスペクト精神がひしひしと感じられました。
お笑いが好きで良く劇場に見に行くよという方には、この主人公の心情に深く共感できるのではないでしょうか!
お笑いライブの裏方さんのお話なので、加納さんから見たライブの裏側を見ているようで、非常にワクワクします!読んだ瞬間からまた劇場に行きたくなりました(笑)
そして、2部目はあるクラスメイトの「かわいないで」という一言を待ちわびている高校生の女の子「千尋」が主人公の物語です!
高校生と言えば、たまたま一緒になっただけのクラスの中で居場所を探し、自分や他者に敏感になる多感な時期だと思います。
この物語は決して大きな事件が起こるわけではないですが、どこか加納愛子さんを彷彿させる主人公「千尋」の物事を深く分析し、考えてしまう性格や彼女なりの感性が繊細かつ魅力的に描かれています!
そして、ラスト11ページから主人公に起こる展開や心情の変化、登場人物たちのセリフすべてに、千尋の青春が詰まっているのでぜひ最後まで見ていただきたいです!!
まとめ|Aマッソ加納愛子の本を読んだ感想とレビュー
今回はAマッソ加納愛子さんが過去に出版された本、全4冊について感想やレビューを一覧で紹介してきました!
気になる著書は見つかりましたか?
加納さんの感性あふれる文才とストーリー展開はずっとこの世界観にいたくなる心地よさがあります!
ファンの方以外にも楽しんでいただける作品ばかりなので、ぜひ加納愛子さんの本を読んでその心地よさを感じていただけると嬉しいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました⭐
コメント